江戸〜明治時代のブドウ棚今に再現
竹とヒノキの間伐材を組んで昔のブドウ棚を再現しました。
竹の組み方や支柱のたて方を教わりながら作り、最後には甲州ブドウの苗木を植えました。
体験日 | 2014/11/16 |
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体験時間 | 9:00 ~ 12:30 |
参加人数 | 32人 |
場所 | 山梨県甲州市勝沼町菱山1425 |
体験内容
甲州ブドウは山梨県固有の品種で甲州市勝沼地域が発祥の地とされています。
勝沼の秋にはあたり一面黄金色に染まったぶどう畑を見ることができ、甲州は昔から栽培されています。
現在栽培に使われるブドウ棚はコンクリート支柱と針金によるものが主流となっていますが、明治時代までは栗の支柱に竹を組み合わせて作られていたことが当時の農業資料にも残されています。今回は昔のブドウ棚作りを通して農村の歴史を知ってもらうために竹とヒノキの間伐材を使って再現することになりました。
当日はとても気持ちの良い秋晴れで日差しがポカポカする中での作業となり、21人もの多くの方が参加して下さりました。
まず地面に穴を掘り、4カ所に支柱をたて、その上に格子状に組んだ竹を固定していきます。間伐材の支柱は腐りにくくするため、先端を削りバーナーで焼きました。
力作業の穴掘りや支柱たては男性に、竹を切って組む作業などは小学生のお子さんや女性の方に分担してやっていただきました。
麻ひもで竹を組む結び方に最初は慣れませんでしたが、皆さん教わるうちにどんどんできるようになり、あっという間に2つの棚が出来上がりました。女性が乗っても平気なくらいしっかりした強度になっています。
最後は棚の中央に1株ずつ甲州ブドウの苗を植えました。
今回、棚作りを再現することで、かつての農家の知恵や工夫が今日の栽培に引き継がれていることを実感できました。
またぜひ植えた苗木の成長も見にいらして下さい。